なんとなくわかる「スーパーコンピュータ 富岳」

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スーパーコンピュータ「富岳」の概要

富岳は2021年からの共用開始を目指して製作されている世界最高水準のスーパーコンピュータ(以下、スパコン)です。富岳は理化学研究所と富士通が共同で開発しており、現代社会が抱えるさまざまな課題と、科学分野における重要な問題の解決に貢献することを目的にしています。

富岳の性能は世界最高と言える完成度で現時点で下の4つのベンチマークで1位の4冠を達成しています。

  • TOP500・・密行列係数連立1次方程式をLU分解法で解くプログラムを使用
  • HPCG(High Performance Conjugate Gradient)・・疎行列係数連立一次方程式をで解くプログラムを使用
  • HPL-AI(high-performance computing and artificial intelligence)・・密行列係数連立一次方程式をLU分解かつ混合演算で解くを使用
  • Graph500・・グラフ探索問題

二位との性能差の倍率はTOP500は2.8倍、HPCGは4.6倍、HPL−AIでは2.5倍、Graph500では3.0倍になっています。

これらのベンチマークから「富岳」の総合的な性能の高さが実証され、新たな価値を生み出す超スマート社会の実現を目指すSociety5.0の中でも社会の発展やAI技術の向上のために対応できるスパコンであることが証明されました。

富岳に使われるCPU「A64FX」は富士通が開発したスパコンに向けたプロセッサーで、「高性能」「好電力効率」「高信頼性」を実現しています。

富岳の今後

富岳システムの最終調整終了は2021年の3月の予定なのでそこから共用開始になります。現在も調整が行われている最中ですが、すでに今世界を騒がせている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての研究に導入されており、文部科学省が決めた下の5つの研究に利用されています。

①新型コロナウイルス治療薬候補同定(課題代表者:理化学研究所/京都大学 奥野 恭史氏)

②新型コロナウイルス表面のタンパク質動的構造予測(課題代表者:理化学研究所 杉田 有治氏)

③パンデミック現象および対策のシミュレーション解析(課題代表者:理化学研究所 伊藤 伸泰氏)

④新型コロナウイルス関連タンパク質に対するフラグメント分子軌道計算(課題代表者:立教大学 望月 祐志氏)

⑤室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策(課題代表者:理化学研究所/神戸大学 坪倉 誠氏)

新型コロナウイルスに、次世代スパコン「富岳」が挑む(前編)

それ以外にも2020年10月から「富岳」の利用準備課題の募集が始まったり、2021年度の「富岳」を使ったシステム利用研究課題の募集など「富岳」を利用する準備を整えています。

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