なんとなくわかる「ヒューリスティック評価」

ヒューリスティック評価とは

ヒューリスティック評価とは、ITサービスをはじめとするシステムに対しての満足度を評価するWebユーザビリティの一つで専門家がガイドラインと専門的な知識や自身の経験(ヒューリスティック)に基づいてサービスの評価や問題点の指摘、改善提案を行う評価方法です。

このようなシステムの評価に専門家のようなその分野の知識を持った人が行うレビュー全般をエキスパートレビューと言います。その反対に、システムを実際に使うユーザによるレビュー全般をユーザビリティテストと言います。

ほとんどの場合は数名の専門家に評価を別々に行わせてそれぞれの評価を参考にしていきます。理由として経験に基づいての評価のため個人差が生まれやすくその個人差も考慮するため複数人で個別に行います。

対象となるシステムに精通した専門家が評価をすることでシステムの利用者からの評価とは違い、運用のコスト面やシステム変更にかかる費用、システム内の表示方法の変更など内部的な改善提案を受けることができます。

次に、評価のガイドラインに例として「8つの黄金律」と「10ヒューリスティックス」について書いていきます。

8つの黄金律

8つの黄金律は、Shneiderman氏は有名な著書「Designing the User Interface: Strategies for Effective Human-Computer Interaction」に乗っているインターフェースにおける基本的な守るべき8つの従うべきことが書いてあります。この黄金律をAppleやGoogleなどのIT大手企業は守り、大きな成功を掴みました。

以下の8つの黄金律になります。

  • 一貫性を保つ・・ユーザがシステムを使う際に負荷がかからないように似たような状況や行動をユーザにさせる場合は同じような操作で行えるようにする必要がある
  • ショートカットを使用できるようにする・・同じ操作を何回も行うユーザがいることを想定し、使われることの多い操作のショートカットを作成し、単純な操作をより早く行えるようにする。
  • 有益なフィードバックを提供する・・ユーザが今どのような状況なのかを短時間でレスポンスとして表示できる必要がある。
  • 完了を伝えるダイアログを設計する・・ユーザによって動作が終了した時に完了や終了を通知するようにすることでユーザの不安を軽減させることができる。
  • 単純なエラー処理を提供する・・ユーザのエラー動作をしないようなUIを構成する必要があり、仮にエラーとなる行動をとった場合は速やかにエラーを通知するように設計する。
  • アクションのやり直しを許可する・・ユーザの入力や選択をやり直せるようにすることでユーザの不安を軽減することができ、普段使わない選択に興味を持たせることができる。
  • 内部要因思考をサポートする・・ユーザが主体となって操作を行っているように見せることでユーザからの信頼を得ることができます。
  • 短期記憶の負荷を減らす・・人間が一度に覚えられることは限られているため、認知負荷を高めないためのUIの設計が必要となる。

10ヒューリスティックス

10ヒューリスティックス(Ten Usability Heuristics)とは、Jacob Nielsen (ヤコブ・ニールセン) が考案したヒューリスティック評価における具体的な評価項目で8つの黄金律を拡張したような形になっています。

以下の10ヒューリスティックスになります。

  • システムの状態がわかるようにする・・対象となるシステムがいつでも適切なフィードバックを通じて速やかにユーザーに対してどのような処理をしたかを表示する。
  • 実際の利用環境に適合したシステムを作る・・ユーザの使用している環境に適した表示方法や情報の提供を行う。
  • ユーザーに操作の主導権と自由度を与える・・ユーザが主体となってシステムを操作し、間違いがあった時にもやり直しが効くようにする。
  • 一貫性を保ち標準に倣う・・ユーザに負荷をかけないために同じ動作や処理を行う時には同じ操作で行えるようにする。
  • エラーを防止する・・ユーザがミスをおこなさないような表示方法をとる。
  • 記憶を呼び起こさなくても、見ただけでわかるようにデザインする・・ユーザの記憶負荷を高めないために、覚えなくてもわかるような操作法やデザインを行う。
  • 柔軟性と効率性を持たせる・・よく使う操作についてショートカットなどをできるようにしてより素早く操作ができるようにする。
  • 最小限で、美しいデザインにする・・情報過多にならないように見せたい情報を絞って見やすいレイアウトにする。
  • ユーザーがエラーを認識し、診断し、回復できるように支援する・・ユーザの犯したミスを自然言語で返すことでユーザに対して親切にミスの訂正を行わせる。
  • ヘルプや説明文書を用意する・・システムが説明文書なしでも使えるほうが良いとしても、ヘルプや説明文書は必要になるためシステム内で開けるようにする。

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