古代魚をめぐる殺人 内田康夫「シーラカンス殺人事件」

シーラカンス殺人事件

今回は内田康夫さんの本格派推理小説の「シーラカンス殺人事件」についてあらすじ・感想について書いていきます

あらすじ

シーラカンスの発見

大東新聞社の学術部員の一条秀夫は「シーラカンス学術調査隊」に同行取材をして南アフリカのコモロ・イスラム連邦共和国に12月のはじめから出発していた。この調査隊はシーラカンスを捕獲して日本に持ち帰ることを目的に大東新聞社を中心とするスポンサーの多額の支援により成り立っていた。

契約期間は年末の12月31日となっており捕獲できた時には優先的に大東新聞社がニュースとして取り上げる権利を契約に含めていたが、結局シーラカンスが捕獲できないままその期間を終了しようとしていた。契約期間が終了し、秀夫は調査隊より一足早くコモロから出発し休暇を取ってから日本に帰った。

秀夫がまだ休暇で海外にいるころ、日本では大東新聞社ではなく、ライバル紙である中央新聞から大々的に「シーラカンス日本へ!」という記事が一面を飾っていた。

発生する第一の殺人

秀夫の妹である万里子の大東新聞社の後輩である恵木学と部長である木暮俊輔が訪れた。そこで万里子は秀夫の居場所や動向について聞かれるが万里子には兄からなんの連絡もなかったため答えることができなかった。3人が集まっている中で電話がなり、相手は秀夫からだった。秀夫は無事であり明日には帰るとのことだったが万里子は無茶をするのではないかと不安な気持ちでいた。

翌日、調査隊の隊員が多く働いている三崎マリンランドでは、客足も多く大盛況であった。大水槽にいるたくさんの魚たちの中に調査隊員の平野一雄が遺体となって発見される。すぐさま三崎署は現場に駆けつけて現場検証を開始され、利き腕である部長刑事・安倍をはじめとする刑事らは犯人を内部の人間或いは平野の関係者の殺人と断定し調査を開始した。

その後、その現場の近くには平野の殺害に使われたと思われる木製のバットが発見され指紋の検証の結果、秀夫の指紋だと判明する。

内容

この本では二人の刑事がメインで登場します。一人目は三崎署の部長刑事・安倍、二人目は警視庁から送られていきた警部・岡部和雄になります。

安倍は捜査本部に参加してこの「シーラカンス殺人事件」を追っていきます。現場にあった凶器と思われる木製のバットの指紋から犯人が一条秀夫と断定して状況証拠や物的証拠を集めていきます。

岡部は犯人が秀夫であることに疑問をもち、違う視点から調査を開始する。捜査本部の調査した内容を安倍から聞き、捜査本部がやらなかった部分の調査を行っていく中で違う犯人像にたどり着く

感想

注意:若干ネタバレが含まれます↓

物語の序盤は安倍らによる調査がメインとなっていて秀夫が犯人だと断定して調査をしていくので、心の中では「流れ的にこいつは犯人じゃないんだろうな・・・」と思いながら読んでしまってたのですが調査と証拠が増えていって「本当に犯人は秀夫なのではないか?」と少しずつ読んでいる側も疑ってしまうくらい「ゴールを決めて筋道を立てるとそれっぽく見えてしまう」のがよくわかりました。

中盤から岡部が物語の登場して調査を開始するのですが、岡部が疑問に思うところすべてが「確かにそこは違和感がある!!」ってなるので視野が狭くなった自分の感覚が味わえました。自然な流れに違和感を自然に入れるのがうますぎて全く気づきませんでした。

コメント

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