芸名と本名の解離 加藤シゲアキ「ピンクとグレー」

加藤シゲアキ「ピンクとグレー」

今回は芸能界で活躍する2人の心の葛藤を描く加藤シゲアキさんの「ピンクとグレー」についてあらすじや感想を書かせていただきました。今年の芸能界の状況もあって今年だから読んで欲しいな感じた1冊です。

あらすじ

大阪から横浜へ越してきた小学生の河田大貴(かわただいき)は、引越し先のマンションで同い年の鈴木真吾(すずきしんご)と出会う。引越しへの不満があったこともあり二人の初対面の印象は最悪だったがその後すぐに打ち解けて、そのマンションに住む木本と石川と4人で遊び機会が増え、大貴と真吾は親友になっていく。

真吾は引越してマンションにはいないが二人は同じ高校に進学し、スカウトを受けて雑誌の読者モデルをきっかけに芸能界入りをスタートさせる。そして二人は同じ大学に進み、家からの遠さを考えて同居をするようになり、芸能界の仕事はエキストラなどのセリフのない役をこなしていた。

エキストラの役をしていく中でプロデューサーの目に留まった真吾だけが徐々に芸能界で活躍するようになりスターダムへと駆け上がっていく。二人の中は次第に悪くなっていき、ついに決裂してしまうが。。。。。

感想

注意:ここから先はネタバレを多く含みます。

加藤さんの著書「閃光スクランブル」も含めて芸能人という色眼鏡抜きにしてとても面白く、そして読み応えがありながら読みやすい作品で普段読書をしない人たちにも読んでもらいたいです。

この物語の後半にかけての真吾の心的描写が今年あった芸能界の自殺してしまった方々を考えてしまい胸がとても痛くなりました。芸名が一人歩きして、本当の自分はどこにあるのかわからなくなる感覚は私が実感することはない感覚ですがこの感覚と戦い続けている芸能人の方々の強さや孤独が伝わって気がします。

加藤さんが芸能界にいるからこそよりリアルに、そして異常な心境に書かれてこれがフィクションであって良かったと感じます(本当にあり得るかもしれないが。。。)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました